by Rainbow School
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努力ということについて

Q.私は、人間が進歩していくためには「努力」が欠かせないと思っていました。ところが、先日読んだスピリチュアル関係の書籍には「努力は必要ない」と、まるで全面否定するような言葉が書かれてあり、エッと思いました。一体どういうことなんでしょうか? 霊的世界から見れば、「努力」なんかしても意味がないということなのでしょうか?

 

A.これは、「努力」という言葉が何を指しているかによって違って来ます。それが、あなたの「ありのまま」を変容させようとする行為であれば、その書籍で語っている通り、「努力」は必要ありません。むしろ、あなたの「自分探しの旅」を阻害してしまうという意味において、害となってしまう可能性もあります。(しかしこれとて心配はありません。時間はたっぷりありますから)

 

もう少し詳しく説明しましょう。あなたが地球に生まれて来たことの目的は、地球という場で、肉体を持ってしか為し得ない体験を積むことによって、あなたの本体である「魂」を進化させて行くことです。「魂」の進化は一足飛びには行きませんが、人は輪廻転生をしますし、他の生命とのつながりを理解することによって、少しづつですが、進化を果たして行きます。

 

この時の「進化」という意味は、あなたが生きてする様々な体験の奥に、普遍的な「宇宙の真理」「真理の法則」というものが隠れていることに気づくということです。この「気づき」によって、あなたは、自分自身が、確かに宇宙の法則の中に生かされているということを実感し、自分自身の本体が「魂」にあることを理解するのです。

 

本当はこれらのことを、あなたの本体である「魂」は既に知っているのですが、地上に生を受けて、地球環境に適応するにしたがって、生まれてきた目的のことも、前世のことも、霊界のこともみんな忘れてしまいます。そこで、「気づき」という形で、実際には、「魂」である自分を「思い出す」のです。

 

ところで、忘れていた何かを思い出す時、あなたは「努力」をするでしょうか? しないでしょう。「あ、そうだった!」と突然パッと思い出すのではありませんか? どこからか、おいしそうな香りが流れて来て、それを嗅いだ瞬間、以前に食べた料理の記憶がまざまざと甦ったなんて経験はありませんか?

 

このように、自分を知る瞬間は、努力なしに訪れるのです。また、あなたという「魂」は、元々が一つのものから分かれたピース(かけら)ですから、あなたのこの体験は直ちに全体に組み込まれて行き、宇宙そのもの(別の言葉で言えば「創造主」)を進化させることに役立つのです。このようにして、宇宙は、永遠に進化を続けているのです。

 

さて、この説明で、「気づき」というものがいかに重要なポイントであるかが理解されたことでしょう。では、どうすれば「気づき」を得ることが出来るのでしょうか? これは、静寂の中に身を置いた時に、瞬間的に訪れます。この時、あなたの意識は、宇宙の叡知とテレパシーでつながって、ここからの情報をパッと受け取るのです。これが「気づき」です。

 

そして、そのような状態になるためには、余計な「努力」を捨てて、「ありのまま」でいることが大切なのです。「ありのまま」ということは「魂」の欲求に素直に従うということですから、そのような生き方をしていれば、「魂」がいつも活性化していることになり、自分自身の今の課題を知ったり、その課題にとって有用な「気づき」も受け易くなるのです。

 

けれども、「ありのまま」を無視した「努力」を重ねようとしますと、今世の「魂」の課題からは遠ざかってしまいますし、「こうありたい」「こうあらねば」という歪んだ目的意識が、外側からあなたを縛ってしまうことになります。それによって、自分の内側を見つめる、内側の声を聞く、自分自身に帰る、といった進歩の機会を逃してしまいかねないのです。

 

先ずここまで、ご理解いただけましたでしょうか? でも、あなたが「ありのまま」の自分を発見したとして、あなたは次にそういう自分を「表現」しなくてはなりません。

 

ならないというよりも、「表現(創造)」欲求は「魂」の基本欲求であり、これによって、自己のアイデンティティと、他とのつながりの両方が確認できるのです。ですから、この自己表現(創造)が上手に為されない限り、あなたの心(mind)は、生き生きと活動することが出来ません。死んだも同然になってしまうのです。

 

このことは、とても重要ですので、しっかりと頭の中へ入れておいてくださいね。人間にとって、衣食住よりももっと重要なことは「創る」ということです。創って「表現する」ということです。あなたが本当に困った時には、この「真理」をどうか思い出してください。あなたを救ってくれるヒントが、きっと見つかるはずです。

 

人が「鬱」に陥っている時というのは、みなこの「創る、表現する」という欲求が(何らかの理由によって)果たされていない時なんですね。歌を忘れたカナリアです。ですから、ここに気づいて、「創る、表現する」という行動を取り戻して行けば、「鬱」は治ります。

 

さて、あなたが、複雑な自己をどのように表現して行くか? これは外部とのコミュニケーションの問題ですから、これには熟達が必要です。文字で伝えようと思ったら、それなりの文章力がなければうまく伝わりませんよね。楽器を奏でるのなら、やはり聴く者をうならせるようでないと。物を作るのなら、あっと言わせるような完成度が欲しいですよね。つまりここでは「努力」が必要なのです。

 

その「努力」は、すでに「ありのまま」を発見したあなたにとっては、辛く、苦しいものとはなりません。きっと、楽しくて、ワクワクするような、探究心に満ちたものとなります。傍から見れば、そうしている姿は、大変な努力家に見えるかもしれません。でもあなたは、それを「努力」だとは、もはや思わないことでしょう。

 

まとめますと、あなたが「ありのまま」の自分を発見するためには「努力」は不要です。でもその自分を表現するためには、内面が深ければ深いほど、意識の幅が多様であればあるほど、それを伝えるために「努力」が必要になって来るということです。でもそれは、辛く苦しいものではなくて、楽しいものになるということです。

 

そしてこの「努力」は、来世には、持って生まれた才能として、あなたをまた次の段階へと押し上げてくれる礎となるのです。

歴史の大きな転換点=第45代アメリカ合衆国大統領の誕生

暗殺の危険が心配されていたドナルド・トランプ氏の大統領就任式が無事に終わり、第45代アメリカ合衆国大統領が1月20日、正式に誕生しました。就任式の会場には、最後の最後まで形勢逆転を試みていたオバマ氏とヒラリー氏の姿も見られ、一応、微笑みを浮かべてはいましたが、内心はどのようなものだったのでしょうか。「もう終わった」と、観念したのでしょうか。

 

就任式の演説を聞きながら、私はなぜかキューバ革命を成し遂げたフィデル・カストロのことを思い浮かべました。トランプ氏の就任式が無事に済んだ裏には、軍が味方についたことがあると思います。政権の成立に絡むのは最後の最後は軍ですからね。そういう意味では、第45代アメリカ合衆国大統領の誕生は、無血による軍事革命だったと言えるのかも知れません。

 

トランプ新大統領は、これまでの「ワシントンDCに巣喰う一部特権階級による、長年の民衆搾取の歴史」をこれで終わらせると、明確に宣言しました。そのすぐ後ろには、オバマ氏とヒラリー氏も居るんですから、まるで当てつけのようなものです。それを彼らの目の前で、堂々と言った。

 

その上で、国家は民衆のためにあるべきであり、みなさんの国を取り戻してアメリカを再び偉大な国にするんだ、と話しました。これは一見、当たり前のことを言っているだけのように聞こえますが、その率直さには大きな意味があります。なぜなら、アメリカには本当の「民主主義」が無かったからです。

 

「民主主義」の広報マンを自認し、他国の政治の成熟度を、まるで教師のようにして判定し、かつ「世界の警察官」を標榜しては至る所に軍事介入をしてきたアメリカ。そのアメリカが唱えて来た「民主主義」とは、実際には一部特権階級(Establishment)による世界支配のための道具に過ぎませんでした。それを「終わらせる」と、トランプ新大統領が明確に述べたのです。

 

この言葉が、こうして刻まれた以上は、もう元には戻らない。この先も政治権力を巡る攻防はあったとしても、大衆を支配し続けてきた「洗脳」状態、「集団催眠」状態に大きな楔(くさび)が、これで打ち込まれたのです。もう以前のような大衆洗脳プログラムは機能しなくなるでしょう。

 

その最後の足掻きが、選挙後のトランプ追い落としのキャンペーンによく表れています。一度嘘をつくと、嘘を誤魔化すために、人はさらに嘘をつかなければならなくなる。やればやるほどほころびが大きくなって行く。良識ある人は、もう誰もそんなものは信じません。

 

マスコミを見なくなってから久しいので、表のニュースで何をどう言っているかは知りませんが、世界一の情報発信力を持つアメリカがここで変われば、いかに大衆洗脳が強固な日本といえども、徐々に本当のことを知るようになって行くだろうと思うのです。そして、自分たちがいかに騙され、搾取されていたのか、その権力構造の裏側の闇についても、多くの人が知るようになって行くでしょう。

 

余談ですが、1月20日にアップされた、シリアのアサド大統領へのJNNの単独インタビューという動画を観ました。アサド大統領の肉声がこれほどハッキリと記録された映像を見たのは私も初めてです。この中で、アサド大統領は、中東情勢の現状を解説した上で、西側の報道がいかに作為的なデマゴギーに満ちていたかを、冷静に、かつ論理的に語っています。

 

驚くのは、今回のインタビューの前に、アサド大統領への取材を試みたジャーナリストも政府関係者も、日本には一人もいなかったという点です。我々はただ、西側が捏造した「アサドが悪い」「ロシアが悪い」という垂れ流し情報を見せられ、そしてシリアの破壊工作に加担していたのです。

 

それがこのように、インターネットに載ったということは、やはりトランプ効果による地殻変動が起きているのだろうと思います。下記に、リンクを貼っておきましたので、ご興味のある方はご覧になってください。

https://www.youtube.com/watch?v=BnR-8NrMu54

 

何度も言いますが、今は強い「光」が当たっているので、隠れていた「闇」が、次々と明るみに出ているのです。この流れは、いかに阻止しようとしても、絶対に止まりません。なぜかというと、「光」の源は、人知の及ばない宇宙からやって来ているからです。地球は、今そういう超長期的サイクルの中に入っているのです。

 

文科省の違法な天下り斡旋? あんなものは省庁の役人はみんなやっています。なにしろ、そういうメンタリティを育てる「仕組み」なんですから。以前から「文科省など要らない」と自分は主張しています。腐ったトップが、腐った人間を組織し、腐った指導者を養成して、子供たちを腐った社会に適合できる奴隷人間に「脅育、矯育、恐育」して行く仕組み。全くひどい!

 

そういう仕組みに過適応したエスタブリッシュメントたちが、今まで好き放題に運営してきた社会を、本当の「民主主義」の実現によって、民衆の手に、これから取り戻していかなければならないのです。アメリカ合衆国のドナルド・トランプ新大統領の誕生は、その転換点となる可能性を秘めています。

 

「民主主義」というのは、本来、主権が民衆にあるということを述べた政治思想であり、選挙制度とは何の関係もありません。代議員制度は、それを実現させるための一つの手段として考えられただけです。ところが、選挙=民主主義だと思わされ、当選したその「お墨付き」をバックに、実際には「民主主義」にはほど遠い、隠然たる大衆支配が、「民主主義」の名の許にずっと行われて来たのです。

 

トランプ新大統領は、TPP、場合によってはNAFTAからも離脱し、いわゆる「保護主義」に転換すると言っています。またメディアでは、今ごろになって「新自由主義」や「グローバル経済」の失敗を言う人も多くなっています。こんなことはやる前から分かっていたことです。自分がマーケティングの仕事を辞めたのも、猫も杓子も「グローバル経済」を叫ぶ中で、そういう風潮に着いて行けなかったからです。

 

みなさんは今、歴史の大きな転換点を見ています。20年前に「新自由主義」や「グローバル経済」を煽った人たちが、誰であったかを思い出してください。「テロとの戦い」に同調し、自衛隊員の派兵を決めた人たちが誰であったかを、思い出してください。経済成長と逼迫するエネルギー需要を満たすためには原発が必須で、原発は安全だというプロパガンダをした人たちが誰であったかを、思い出してください。

 

結局は、そのように舵取りをする人、したい人がいる。政治家、官僚、グローバル企業の幹部、学者、有識者、ニュース解説者、etc.。そして、マスメディアを使って、自分たちが創り上げたシナリオを、「これしかない」と大衆に信じ込ませて行く。いったい何のために、また誰のために。「民主主義」というのは、結局のところ、制度の問題ではなくて、リーダーとなる人のハートの問題だということです。

 

自分が今していることが、悪いことだと自覚して「悪」を為す人は、実は少ないのです。上に挙げた例も、やっている人たちは、それが「よいこと」だと思っているのです。ですから、戦争指導者だって大義名分を掲げて、そうすることが「よいこと」だと言って兵隊を募り、その人たちを人殺しマシーンに変貌させて行く。

 

そして、一つの戦争が終結すると、民衆は「もう戦争はコリゴリだ」「戦争は、加害者も被害者も苦しめる」「どんなことがあっても戦争はしてはならない」と、その時は深く学んだはずなのに、しばらくするとまた対立を煽り、大義名分を掲げて「正義の戦争をすべきだ」と言い出す輩が必ず現れ、民衆を導いて行くのです。人類の歴史は、結局この繰り返しです。

 

今そのような扇動をしている者たちの顔を、メディアを、よ〜く覚えておいてください。彼らは、宇宙の実相を知りません。真理の法則を知りません。自分自身が「闇」の心に深く洗脳された、本当は可哀想な、未熟な魂の、無智なる人々なのです。

 

一人ひとりの人間は、決して、みんなそんな大逆を犯すような人間ではありません。むしろ友愛の心をみんな持っているのです。ちょっとした間違い、釦の掛け違え、出来心に過ぎなかったものを、集めた時に、それが大きなパワーとなって、信じられないような事件が起きるのです。だから、釈迦は「苦・集・滅・道」と言ったのです。

 

人類の、長きにわたる、この過ちの歴史を終わらせるためには、「苦」のもとを「集め」てはならない。というポイントに、これから一人ひとりが気づくことです。大衆を扇動しようとする者には、必ず、嘘やゴマカシや、騙してやろうというエゴが隠されています。それらを見抜いてください。

 

アラ探しをしてやろうと目を凝らして見つめるのではなく、「なんとなく」いい感じとか悪いとか感じるフィーリングを大切にしてください。そうすれば見抜けます。人は、見かけに寄ります。表情や態度に全部出ています。決して誤魔化せません。「人は見かけに寄らない」という諺は、「見かけ」の裏側が見えないその人の目が悪いのです。自分のエゴで他人を見ているから、そのフィルターを通してしか見えないのです。

 

そして、何事も、自分自身で考えて判断するように。指導者の言いなりになるのではなく、自分を信頼して、自分の「直感」に従って行動するように。そうすれば、間違いは起きないし、もしすべての人間がそのようにすれば、むしろ地球は、友愛の中に一つになれるのです。なぜなら、「直感」を与えてくれる源は、同じ「一つ」なのですから。

 

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●インスピレーションを得る方法

先ず手を洗い、グラス一杯の水を押し頂いてから飲み、静かな場所に腰を降ろしてください。そして軽く眼を閉じ、ゆったり呼吸を整えて、内面に意識を集中させます。この時の「集中」は、一点を凝視するというのではなく、むしろ広げる感じです。自分の周囲に意識をふわーっと広げます。宇宙と一体となることをイメージして。心が安定して来たら、その状態で聞きたいことを尋ねてみてください。このエクササイズを続けていけば、「直感」もしだいに磨かれて行きます。

オフクロが遺してくれた茶碗

 

朝の気付けに、コーヒーもしくは抹茶を立てて飲むのが習慣です。どっちにするかはその日の気分。口中がサッパリするので抹茶の日の方が多いかなぁ。

 

お茶碗は十数個(どれもリサイクルショップで購入した下手物)を持っているのですが、いつも自然と手が伸びるのは、オフクロが遺してくれたもの。釉薬がほのかにピンク色をしていて、大好きなルーシー・リーの茶碗を思い起こさせてくれます。まったくいいものを遺してくれたもんだと、お茶を飲むたびに面影を偲んで感謝しています。

 

子ども時分には、癇癪持ちで、酒も煙草もやり、PTAの役員などの偽善的な活動に精を出していた母親がとてもイヤでした。その母親が50代に入って大変身し、自由に伸び伸びと(言葉を変えれば身勝手に)生きるようになり、癇癪持ちのところがすっかり消えて、穏やかな人間に生まれ変わってしまったのです。

 

その変身ぶりを見て来て「大したものだ」と思うと同時に、最近になって、オフクロのあの身勝手さというものも、ようやく理解できるようになって来ました。

 

人間生きている限りは、どうでもいいような面倒事をしなければいけない時があるのですが(たとえば、市役所から来た書類に必要事項を記入するとか。ちなみに私も大の苦手)、オフクロはそういうことを一切しなかった。「ねえ、助けてくださる?」と、周囲の者たちにみんな振ってしまう。

 

それで仕方なしに周囲が動かされてしまうのですが、そのようにさせていながら、オフクロは事後に感謝を表明するということが殆どありませんでした。感謝は、神様だけにしていました。つまり、世事に、心底から無関心だったのです。

 

ですから周囲の人間たちは、みなその身勝手さに呆れて「あの人は、もうどうしようもない」とか「あの性格は一生変わらん」とか囁き合うのですが、本人はそんなものどこ吹く風。どんなに小バカにされようが罵られようが、その態度や行動を一切変えませんでした。いま考えると、まったく大したものだと思います。

 

そうやって、どうでもいいことから解放された時間の殆どを、オフクロは創作活動に注いでいました。とにかく一日中、夢中になって何かを創っている。生涯いろんなことに手を出し、どれも一流とまでは行きませんでしたが、その集中力と粘り強さによってみんな90点くらいのレベルに達するまでにはなりました。

 

その成果の一つとして、数個の茶碗が私の手許にちゃわんとあるわけです。とにかく、そこまで行くためには徹底的に同じことを繰り返していた。あのしつこさに追いつける人はそうそういません。

 

身勝手と言えば実に身勝手ですが、しかしオフクロの中では、いわゆる現実世界と、自分が創り出しているリアリティの世界とが、価値観において、完全に逆転していたんですね。その割り切り方が半端じゃなかった。

 

オフクロにとっては、いわゆる「現実」世界など、それこそどうでもいいことだったのです。ですからオフクロは、しょっちゅう「ああ、幸せだ、幸せだ」と言っていました。それは自分が創造するリアリティの世界の中で遊び、生き切っていたからだと思います。(そして死ぬ瞬間には、「私、死ぬわね」と宣言してから死んだ)

 

このオフクロの生き方には、大いに学ぶべきところがあると、今にして思うのです。周囲からは、困ったちゃんのように思われていたけれども、本当は周囲の者たちの方が困ったちゃんだったのではないだろうか? 世間常識というがんじがらめの世界から抜け出ることを、まったく想像しようともしないという点において。本当の「自由」というものを知っていたのは、オフクロの方だったのだ。

 

人間に限らず、あらゆる生き物というのはクリエイティブな存在で、日々「創造」活動を行うように宿命づけられています。これは、宇宙というものの本質が「常に変化するもの(=無常)」としてあり、その変化の活動そのものが「生命」だからなのです。

 

ですから、人間というものは、この「創造」欲求を満たす機会を奪われてしまうと、とたんに生きるのが辛くなって来ます。なぜなら「創造」=「生命」だから。「創造」欲求を奪われることは、命を失うことと同じだからです。これは、とても重要なことなのに、残念ながら多くの人が、そういう視点でものを考えたことが無いんですね。みんな「魂」の世界を知らないから。

 

障害を持った人や、災害に遭った人、あるいはお年寄りなどの生活支援ということを考えるときに、いちばんに必要なものは「衣食住」だと、普通みんな考えるでしょう? でもそうじゃないんですよ。それは二番めなんです。「魂」の世界から言えば、いちばん大切なことは、「創造」の機会と場(別の言葉で言えば自己表現の機会と場)を持つということなんです。

 

「創造」の機会と場、そして自信を持てば、放っておいても人間は「衣食住」を自分で創り出します。ところが、現代社会は何もかもがおせっかい過ぎて、「支援」と称して「衣食住」を規格サイズで調えてあげてしまう。でもその後に待っているのは、まるで飼い殺しのような日々です。なにしろ「自立支援」という矛盾した言葉が堂々とまかり通っているくらいに、みんな訳が分からなくなっているんですね。

 

ですから、男性は定年退職すると途端に元気がなくなり、ゴルフとペットの世話しかやることがなくなってしまう。女性は同性で集まってペチャクチャお喋りすることで暇を潰すというシーンがやたら多いんです。どちらもクリエイティブに生きるということ、一人遊びを楽しむということができないためです。これは戦後の日本社会特有のもので、そういう訓練を経ずに育って来たためです。

 

本当は、生活上でクリエイティブでないものなど何一つありません。料理だって、掃除だって、洗濯だって、家の修繕だって、あらゆるものがクリエイティブです。それなのに、現代人はそういう生活上の必須を単にメンドクサイものとして捉え、楽しむ工夫をしなくなってしまった。どこかからサービスを買ってくればいいと考えている。そして空いた時間を、テレビゲームや韓国ドラマやSNSに注いでいる。

 

よく、仕事が面白いとか面白くないとかと言うでしょう。この差がどこから生じているかと言うと、今している行為を、自分がハンドリングできているかどうかということなんです。自分がハンドリングしていれば、同じ仕事も面白いし、ハンドリングできていなければ「やらされている感」が強くなって、まったく面白くない。重要なポイントは、正にそこなんです。

 

「宇宙」というのは、常に「変化」しているもので、その変化に抗おうとすると、変化することが不安になり、恐怖になってしまうのです。でも「変化」するということを素直に受け入れて、自分でハンドリングしていく、自分が意識的に「創造」して行けば、それはたちまち楽しみと幸福に変わるのです。実に、これこそがミソ。

 

トシを取りたくないと、アンチエイジングを謳い文句にする商品にハマっている方が時々おられますが、これなどは全くの愚の骨頂。何しろ「宇宙は変化するもの」という第一原理すら認めないで逆らおうとしているのですからね。そうではなくて、「人は老いる」ということを先ず認めて、じゃあどのように成熟するかを自分でクリエイトしていくということが、重要なんだということです。

 

仕事が生きがいという人は、仕事を失うと、急に菜っ葉に塩状態になってしまいます。それは、仕事を失ったことが根本原因なのではなくて、自分でハンドリングできるクリエイティブな機会というものを喪失してしまうからなんです。要は、自分自身の考えでクリエイティブに生きているかということです。

 

サラリーマンの場合は、それを会社が用意して与えてくれるものですから、裏側にある本質になかなか気づけないんですね。「魂」の視点から言えば、「仕事」は、あくまで「創造活動(自己表現活動)」の一分野としてあるだけなのに、そこに「お金」も絡むものだから、いつの間にか「仕事」が、第一番めの価値だと錯覚してしまうのですね。

 

そこで、こういうことが言えます。生活のあらゆる場面を、自分がハンドリングしてクリエイトして行く。そういう視点を持って、意識的に行動することによって、あなたが見る世界はまるで違って来るのです。それこそが、ハッピーに生きるコツです。いつも言っているように、何事にも好奇心を持って、素直に、明るく、楽しく行動していれば、いつでもハッピーでいられるのです。

 

他人が用意したハッピーに引っ張って行ってもらうことばかり考えていたら、真にハッピーにはなれませんよ。もしそれが失くなってしまったら、とたんにアンハッピーということになってしまうじゃありませんか。そうじゃないということ。だから、どんなことでも、自分がハンドリングしているという意識を常に持って行動することが何より大切なのです。

 

オフクロが遺してくれた茶碗。残念ながら、一箇所が欠けてしまいました。金継ぎに自分でチャレンジして、長く使いたいと思っています。

地球人は今、二段階の覚醒を必要としている

アメリカ大統領選挙でまさかのトランプ氏が勝利し、長らく世界を支配して来た軍産複合体、国際金融資本、多国籍企業、政治支配層、マスコミ等が、最後のあがきとも言うべき右往左往を展開し始めています。

 

1月20日の就任式を無事終えるまでは、トランプ氏はまだ正式には大統領ではありません。その残された時間を使って、既成勢力はなんとかこれをひっくり返そうと躍起になっています。先ずは投票に不正があったと言って、いくつかの州で再開票を行ったものの、結果は変わらず。12月19日の選挙人投票で選挙人を翻意させる試みも行われましたが、これも失敗に終わりました。

 

そして遂には、トランプを勝たせようとして、民主党幹部のメールの暴露や偽ニュースを流す工作を裏でロシアが行っていたという言いがかりを付け、オバマ大統領はロシアの外交官ら35人を国外退去処分にするという制裁を発動しました。いやはや。退任時期が真近に迫っている大統領の最後の仕事がこれかと、私は唖然としました。

 

オバマ大統領という人は、いったい何だったのだろうと思います。“CHANGE” を高らかに掲げて当選した彼が就任中にしたことは、結局はブッシュ時代の延長でしかありませんでした。核廃絶を訴えてノーベル平和賞を貰っていながら、裏では逆に核の近代化を推し進める始末。就任中に一度として和平を実現させたことがなく、もっとも長く戦争をやり続けた大統領となったのです。

 

バラク・オバマという人は、結局のところ、「今までの支配構造の終わり」を認識させる役目を背負った人だったのかも知れません。共和党であろうが民主党であろうが、どっちに政権が移っても結局は一緒。大統領職など、所詮は操り人形の役者に過ぎないと、自ら示すことによって。その意味では、皮肉なことに、確かに歴史を “CHANGE” させたのかも知れません。

 

ここまでくれば、この変化の流れはもう止まりません。多くの人が気づいてしまったから。数千年もの長きに渡って人類を縛り付けていた、巧妙かつ壮大な「人類の支配構造」というものに。

 

今度の大統領選挙後、アメリカではマスコミへの信用度が一段と低下したそうです。候補者の支持率に関する「世論調査」も、あれは調査ではなくて「世論操作」だったと言われている。それほど、マスコミというものが見限られてきているのです。そのような状況の中で、オバマ大統領が繰り出すイタチの最後っ屁など、いったい誰が信用するというのでしょうか?

 

自滅への道とはこんなものです。浮気がバレたのでも何でも、結局はみんな一緒。嘘をつくから、その嘘をごまかすために、さらに嘘を重ねなくてはならなくなる。そのようにして、嘘に嘘を重ねていると、遂には、自分が何であるかさえ判らなくなって来る。本来あるべき「魂」との乖離が、どんどん大きくなって、結局は自分自身が苦しむことになるのです。ああ、憐れ。

 

支配によって世界を統一することなど、絶対に出来ません。なぜなら、宇宙の理に完全に反しているから。星々を見てください。自然を見てください。宇宙というのは、個性あるものの調和です。正反するもののバランスです。すべてそのように出来ている。

 

1パーセントの者が99パーセントを支配し続けることなど、絶対に出来ないのです。そのような試みは、いつか必ず破綻する。片方に触れ過ぎた振り子の調整のために、大きな反動を伴って。人類は今、やっとそのことに気づきつつあるということです。

 

なぜ、優劣、競争、勝利という価値観が、社会でこれほどまで持て囃され、広く定着しているのか? それは一つのスケール(物差し)であって、その尺度があるからこそ、社会的エリートが、99パーセントを占める大衆の上に君臨できるのです。この、社会全体で創り上げた、壮大な詐欺的仕組み。

 

この詐欺的仕組みを維持し続けるために、人は幼少の頃から「教育」という名の下に「競争」を強いられ、成人になってからは、マスコミを通じて絶えず「勝者になること」の素晴らしさを喧伝させられる。実際には、成功を夢見た大多数が搾取される一方の人生を送ることになると言うのに‥‥。そのような思想を吹き込んで、頭の中をがんじがらめにしてしまう。

 

そうじゃないんじゃないか? 宇宙というものは、個性あるものの調和で成り立っているのではないのか。競争や勝利することなど、どうでもいいことではないのか。宇宙の下では、どんな生命にも優劣などはなく、みな等しく尊いもののはずである。だから不足などどこにもなく、何かの所有をめぐって争う必要もない。あるがままで、我々はすでに充分満たされている。

 

そう「直感」している者は、社会がよってたかって、KYだ、落ちこぼれだ、負け組だ、引きこもりだ、精神障害者だ、等々のレッテルを貼って糾弾してしまう。なぜだと思いますか? それが危険思想だからです。不実に生き、他者を支配しようと目論むエリートたちにとっては、真実に生き、真理を実践しようとする人たちは、その「支配構造」を根底から崩してしまう最も危険な人物だからです。

 

ですから、どの時代にあっても、これまで「真理」を語る者はみな異端者として徹底的に排除されて来たのです。過去世において私も処刑の憂き目にあっている。この長い歴史が終わるのです。英国の離脱を嚆矢にしてEUが壊れ始め、軍産複合体やウォール街が支持し続けたヒラリーが、アメリカ大統領選挙に負けた。これは、人類にとって大きな大きな転換点の始まりです。

 

夢を見ている間は、それが夢だとはよもや気づきませんが、目覚めた時には「ああ、夢だったのか」と、ものの3分もすれば日常感覚を取り戻し、10分もすればどんな夢を見たかさえも忘れてしまう。それと同じで、数千年に渡って続いて来た壮大な大衆洗脳ドラマも、目覚めてしまえば、なんだこんなことだったのかとなってしまう。

 

今はまだピンと来ないかもしれませんが、必ずそういう時は来ます。進行が遅いように感じて気づかないかも知れませんが、数千年のスパンで見たら、2〜3年など一瞬による目覚めと同じです。そのようにして、人類は先ず第一段階の目覚めを得る。この目覚めは、1パーセントの人が99パーセントの人を支配する、人が人を支配する構造に対する目覚めです。

 

でもこれだけでは充分ではありません。その支配構造が解ったからと言って、1パーセントを追い出して、それでどうなるというのか? これまでの仕組みを超える新たな統治の構造を、果たして人類は創れるのか? 第一の目覚めが、次の1パーセントを創ることになってしまっては元も子もありません。ここで、第二の目覚めが必要になって来るのです。

 

それは「魂」の目覚めです。「魂」が目覚めてこそ、生命の仕組みに気づき、他者との関係に気づき、自然というものの有り難さに気づけるのです。そのような段階に達した者でない限り、人類を、愛と平和の世界に導くことは出来ません。頭が良くて狡猾だけれども霊性は極めて低いという者たちが、大衆をコントロールする時代はもう終りです。

 

放っておいても、1パーセントは自滅します。そんな追い出し劇にいつまでも関わっているヒマはありません。いつも言っているように、悪を叩くことは、悪の上塗りにしかならないのです。あなたは、第二の目覚めに向かう必要があるのです。「魂」の真の目覚め。自分自身の「Revolution」をです。それによって、あなたは、「自由」の本当の意味を知ることになるでしょう。