by Rainbow School
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私は実験がとても好きで、今までいろいろなことを自分の身体を使って直に実験し、確かめるということを行って来ました。心に関する問題や対処法は、みなそのようにして導き出したもので、教科書から得た知識ではないのです。
メディアと情報に関しては、30代から40代にかけては非常に大きな関心を持って見つめて来たのですが、50代に入ってメディアのカラクリに気づいた後は、情報に対する興味をすっかり無くしてしまいました。
新聞、雑誌をやめてから7年経ちますし、民法テレビを見なくなって5年が経過しました。国内に関するテレビニュースを見なくなって2年、そして今年の春からは、ついにワールドニュースも見なくなったのです。
ですから、世の中の動きについてはほとんど何も知りません。スマホも持っていませんし、テレビも未だに3対4サイズのブラウン管式です。「えっ、デジタルに移行して映らないんじゃないの?」ですって。ほらほら、そうやってみんな騙されて来たわけです。
アナログからデジタルへの移行で使えなくなったのはチューナーだけだったんです。ですからモニターとしてのテレビはそのまま使えた。それをあたかも「お宅のテレビが映らなくなりますよ」と官民一体で脅して、人々を騙して買い換えさせたんです。
何のために? 業界にお金を落とさせるために。省庁と関連業界は、つねにこんなことばっかり考えているので、彼らはやりたい放題です。そうやってお役人は天下り先を確保し、企業は国とのパイプを太くしてお金が転がり込むようにする。持ちつ持たれつの関係。
騙されてお金をむしり取られるのはいつも国民。メディアは完全にコントロールされていて、政官業放にとって都合のいいことしか言わない。アベノミクスで株価上昇とかトヨタが過去最高利益ということは報道するけれど、ガソリン価格がどれだけ上がったかとか、火力発電でどれだけコストが上昇したかといった話は流さない。
情報を遮断して生きると、情報というものがいかにどうでもいいことだらけなのかが見えてきます。「それで困らないか」って? 全然困らない。一般の生活者は、情報のドレイになっている状態。それが当たり前だと思っているから、ドレイにされていることに気づかないんです。
でも、情報というものを自分のコントロール下に置いて、自分が編集者になれば、立場が逆転するんです。編集者としての自分が、テーマに相応しい情報を探しに行くスタイルに変わる。悲しいかな、そういう訓練を受けていないので、人々はやすやすと情報のドレイに仕立て上げられてしまう。
先日、友人とお茶を飲んでいたら、女性大臣の辞任騒ぎがどうしたとか話しているので、それで自分はわが国の大臣がいま誰かも知らないことに気がつきました。首相が安部さんだってことは知っている。けれども閣僚名簿や政局がどうなっているかなんて何にも知らない。それでその夜のNHK総合ニュースを久しぶりに見てみました。でも5分でバカバカしくなってスイッチを切りました。
どうして電波を使って単なる「ウチワもめ」のくだらない話や謝罪会見を放送しなくちゃならないの? そういうものを見たいという心理は解るけど、大臣が本来やるべき仕事、国民としてやらなくちゃいけないことは、そんなことじゃないでしょう? そんな情報はあなたの人生になーんにも関係のないことです。
どうでもいい一週間もすれば忘れ去られるような話に、国民の多くが時間を費やすように仕向けられている。そして連続ドラマのように「次はどうなるのかな?」と期待を抱かせ、視聴率を稼ぐ一方で、本質を見抜く目をどんどん失わせているんです。今のマスメディアは。
どうでもいい情報をスッパリ断ち切るだけで、その時間をもっと自分のことに使えるじゃないですか。くだらない情報のドレイになり続けることはもうやめましょう。あなたも編集者になって、ご自分の人生に役立つ情報だけを追求してみてください。それだけで、ずっとこころ豊かになれますから。