世界は狂人によって支配されている
2013.12.31 Tuesday
12月26日、ニューヨークの株式市場では、ダウ平均株価とNASDAQ指数がともに過去最高値を更新したのだそうです。これによって、ウォール街にお勤めの人たちには、総額910億ドルという巨額なボーナスが支払われるのだとか。えーと105円*を掛けると‥‥9兆5500億円か。どっひゃー。
ついこの前、10月17日にはアメリカ政府がデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかと騒いでいたというのに‥‥。一体この落差はなんなのでしょう? 裏情報では、アメリカ政府のデフォルト危機回避には、中国と日本のマネーが使われたということなんですけれど‥‥。
オバマさんが大統領になったのは2009年。2008年にはリーマンショックが起きて、オバマさんにはその後始末が期待されていましたが、彼は政府の金を投入して、金融危機を起こした真犯人達を救済してしまいました。しかもジョージ・ブッシュ政権時代の金融担当の閣僚をそのまま引き継いだのです。
オバマ大統領がマペット(操り人形)と言われる由縁です。大統領就任演説は素晴らしかったけれども、グリーンエコノミーはシェールガス革命に駆逐されてどこかへ飛んで行ってしまった。グァンタナモ刑務所はそのままだし、アフガンからの撤兵も実現していない。そして、シリアへは軍事攻撃を行おうとまでした。
ジョン・レノンが、かつて「世界は狂人によって支配されている」と語ったことがあります。おそらく、ビートルズが世界的な大スターに育って行く中で、巨額のマネーに引き寄せられて彼らに近づき、やがて乗っ取り、牛耳って行く存在を、ジョン・レノンは真近に見ることになったのでしょう。
国が債務不履行寸前に追い込まれたのに、どこからか調達したお金で、過去最高の株価を演出し、巨額のボーナスを得る一部特権階級がいる。そういう人たちが裏から国を動かしているのです。自分達が行った金融詐欺で、多くの人々をホームレスにしてしまったというのに‥‥。まさに狂人としか言いようがありません。
*びっくりです。いつのまにか、1ドル105円にまで「円安」が進んでいたんですねぇ。これを喜ぶ一部の人たちがいる。そして「円安でよかった、よかった」とマスコミを通じて人々にも信じ込ませる。でも冷静に考えて、いったいぜんたい自国のお金の価値が下がったことを喜ぶ人がどこにいます?
みかんとリンゴを交換するとします。私がみかんで相手がリンゴ。以前は、みかん2個でリンゴ3個と交換だったのに、今はみかんを5個渡さないとリンゴ3個が貰えないんです。価値が下がるとはそういうこと。普通に考えればヘンですよ。それを「市場」と称する世界の専門家がみんな高く評価し、マスコミでそういう考えを垂れ流しているんですからね。向こうが狂人なのか、私がバカなのか。