職人仕事
2012.08.31 Friday
職人仕事って凄いなぁと思います。
下働きから初めて一人前になるのに何年もかかる。親方になるには、さらに何十年という歳月が必要でしょう。
そこまで行くのは大変ですが、そうして培った技術はおいそれとは真似できません。技術と、誇りと、産み出されるものと、お客様との、非常にいい関係がそこにある気がします。
私はロボットが握っている回転寿司というところには行きません。職人技がないからです。
でも今では回転寿司しかしらない人が増えているでしょうし、お腹がいっぱいになれば嬉しい、という人もきっと多いことでしょう。
寿司ロボットを開発している人は、それが仕事で、職人技に匹敵するロボットを作ることに情熱を傾けておられるのだろうと思います。
そうした提供側の変化で、受け取る側も何が「本物」かもう解らなくなっている。いわゆる「目利き」という人が非常に少なくなったし、多くの人はそこに別に価値も見出さないといった感じでしょうか。
でも最近、若い人で、職人仕事に敢えて飛び込むという人も増えているようですね。
たぶんオフィスワーカーやサラリーマンに魅力がなくなっているのでしょう。就職難というのも大きな要因かも知れません。
あるいは、徒弟制度に「親」を見ようとしているのかも知れません。
いずれにせよ「価値」の置き方に転換がなければ、そうした行動は起きない筈です。
今の時代に職人仕事を目指す人は、時代の変化を敏感に感じ取っている先駆者なのかも知れません。