by Rainbow School
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人はいつでも変われるが、変わる意志を持たなければ変われない

「人の性格は変わらんよ」と言う人と、「いや、人間はいつでも変われるんだ」と言う人がいます。私はもちろん後者です。人は、いつでも変われます。たとえ、死ぬ1秒前であっても。「性格は変えられない」というのは、長年、自分の周囲を観察して来た結果、その人が悟った嘆き節と言えるでしょう。確かに、そう思わせる面が人間にはあります。でも、それで一括りには出来ないのです。

 

世の中には、自分を「変えたい」と強く思っている人と、「変わりたくない」と思っている人、その両方が共存している人、そして、そもそもそんなことは考えたことがないという人がいます。このブログを読んでくださっているみなさんは、少なくとも「変えたい」「変わりたい」思っている人たちだと私は信じます。そうでなければ、ここへは足を向けてくださらなかったでしょうから。

 

なぜ、自分を「変えたい」と思うのか。それは、ひとことで言えば向上心があるからです。今の自分に満足していない。もっと違う世界や、体験や、到達できる心境があるのではないかという好奇心が、その人たちの内部では優っているのです。でもこの向上心は、世間で言うところの向上心とはちょっと違う。それをあなたも分かっていらっしゃいますよね。

 

多くの人は、なりたい自分というものを、自分の外側のもので規定します。スタイルや、外見や、服装や、宝飾品や、家や、一緒に腕を組んで歩く人や、クルマや、財産や、肩書きや、名声です。でも次のシーンを想像してみてください。今あなたは死の床にあります。そして、これまでの人生を静かに振り返っています。さて、今度の人生で、どういう自分にあなたは「成った」のでしょうか?

 

あなたを規定してくれていた外側のものは全て、すでに効力を失っています。では、死の床にいるあなたはいったい誰なのか? もう内なる自分しかないではありませんか。その内なる自分、本当の自分、真の自分は、今度の人生を通じてどこまで「成った」のか? それが今世における成果です。そして、あなたは息が絶えても死なない。その内なる成果だけが、次の人生へと受け継がれるのです。

 

そのことを、あなたの「魂」は直感で知っています。あなたは、ご自分の「魂」の声に素直な人です。ですから、あなたは自分を「変えたい」と思うのです。私も、若いころから、自分を「変えたい」とずっと思い続けて来ました。今でもそれは変わりません。欠点だらけの自分、心をコントロールできない自分、他者とうまく付き合えない自分、引っ込み思案の自分、etc.。

 

若い時には、みんながよくやるように、自分の欠点と克服すべき課題をノートに書き出して、いつもそれをチェックしては戒めにしていました。いま振り返ると、自分を見つめるということではそれらは意味があったのですが、「欠点」克服というアプローチ方法は誉められたものではありませんでした。それで、ずいぶん回り道をしてしまったし、いささか神経症的にもなりました。

 

でも、そうじゃなかったんです。「欠点」を克服しようとするのではなくて、自分が思い描く「理想」に近づくことを目指していれば、もっと早道だったんです。しかも楽しんでね。「理想」に近づいて行けば、その分だけ「欠点」は自動的に減って行ったわけです。当時はそこに気づかなかった。そのため、「こうすべき」や「ねばならない」を連発する習慣に陥り、それで神経症になってしまいました。

 

結局、何がいけないかと言うと、そういう戒めは、いちばん大切な「自由」というものを、自分自身で拘束してしまうのです。それで、本来「自由」でありたい「魂」と、頭で考えた「意識」とが葛藤を起こして、それで苦しくなってしまうのです。ところが、そういうメカニズムを知らないものですから、まだまだ戒めが足りないと思い込み、ますます強化しては苦しみに拍車をかけてしまっていたのです。

 

ですから、なりたい「理想」を鮮やかに想い描くということが、とても大切です。「理想」なしに「欠点」ばかりを克服しても、じゃあいったいどこへ向かうのか、ということになってしまいますからね。「こういう人に私はなりた〜い」「こういう人に、まさに自分はなっている」という理想像を、ありありと想い描くというところから、自分を変える生き方が始まるのです。

 

さてそこで、「理想」の描き方ということが問題になって来ます。先にも書いたように、「理想」を外側のあり方ばかりに求めていたら、それは「魂」の成長というものに繋がって行きません。若い時には、変なものに憧れて随分とヤンチャをしたりしても、齢を経るに従って、普通は、しだいに内側の成長に目を向けるようになって行くものです。またそれが、よき人生のあり方というものです。

 

ところが、そういう外側から内側への意識変化というものに、ほとんど興味のない人たちが大勢いるのです。幸福とは、自分の外にあるなにがしかを手に入れることだと固く信じて生きて、ついにそれを手にする。例えば、財産や、地位や、名声や、愛人です。すると、今度はそれを失うことが怖くなっていきます。その結果、現状維持に血眼となり、いくら齢を重ねても、自分を「変えたい」などとは少しも思わなくなってしまうのです。

 

なんと憐れな人生でしょう。えっ、お前に言われたくないよ、ですって。まあ、そうでしょうねぇ。その人からすれば、自分がなぜ変わらなくちゃいけないのか、自分のいったい何を変えろと言うのか、そもそも「人が変わる」ということにどんな意味があるのか、と思うでしょうからね。でもね、だから憐れだって言うんですよ。今世のせっかくの機会を、なぜ活かさないのかなって思ってね。

 

自分を「変える」ということは、本当の自分、真の自分に近づいて行くということです。この地上に生を受けた目的は、それしかありません。地上で出遭う様々な体験は、すべてその「気づき」のために用意された道具に過ぎないのです。ですから、先ずは「気づき」というものに気づく必要があるのです。「気づき」にすら気づけないようでは、霊性向上の出発点にも立てません。ですから、そういう人たちが憐れなのです。

 

みなさんの中には、逆だと思っていた方もきっとおられるでしょう。やりたい放題、我が物顔でノッシノッシと歩き、ちっとも反省のない人たちを見て、怒りとともにこの世の不条理を嘆く人たちもさぞかし多いことでしょう。「それに比べて自分は‥‥」と、惨めさを呪う人もおられるでしょう。誰あろう、かつての私がそうでした。でも、そう考えてはなりません。あなたに訪れる苦難は、全てあなたという種子をはぐくみ育てる手段なのです。

 

元プロ野球選手だったKさんは、覚醒剤使用で逮捕され44日間を獄で過ごしました。人気者であっただけに、その反動は数十倍にもなって彼の心を深く抉ったことでしょう。表面的に見れば、彼にとって、それは人生最悪の災厄だったと言えるかも知れません。でもそうなったことで、彼は自分を「変える」機会を与えられたのです。これは天の配慮です。後は、Kさんがそれをしっかりとものにするかどうかです。

 

一方、最高権力者であるAさんは、嘘に嘘を重ね、破綻をきたしてもなお居直り、我欲のために、省庁も、日銀も、警察も、検察も、裁判所も、マスコミすらも抱き込んで、独裁体制をひた走っています。もはや民主主義もなく、三権分立もないので、たとえ違法行為をしたとしても、自分やお仲間たちが逮捕されるということはありません。これはAさんたちにとって、果たしてよいことなのでしょうか?

 

これも、表面的に見ればよいことのように思えます。実際、Aさんやお仲間たちもそう思っているからこそ、国民に嘘をつき続けることを止めないのでしょう。けれども、そうすることで、この人たちは自分を「変える」せっかくの機会を失っているのです。獄に繋がれたKさんと、逃げおおせるAさんたちと、どちらが不幸なのでしょう? 一体どちらが憐れなのでしょう?

 

罪や罰というのは、すべてこの世の論理です。何度も言って来たように、真理の世界には罪も罰もありません。自分が為したことは、自分に返るという鉄壁の法則があるだけです。ですから、他者を騙すことは自分を騙すことであり、他者に嘘をつくことは、自分に嘘をつくことになるのです。その真意を知らないものだから、自分を「変える」機会を、先延ばし先延ばしして行ってしまうのです。

 

ああ、憐れなり。でも、人はいつだって自分を変えられるのです。その気になりさえすれば、死ぬ間際だって人は変われる。それが聖なる救い。でも、その人が「変わろう」と言う意志を持たない限り、人は変われないのです。ですから今、あなたが、自分を「変えたい」「変わりたい」と心底願っていることは良いことです。それでこそ「魂」の成長があるのですからね。

 

でも、今の自分を抹殺してはいけないよ。反省はいいが完全否定してしまってはダメだ。己の中に巣食う利己心をジャンピング・ボードにし、未熟さを教師にするのだよ。それらは、あなたに何かを気づかせようと与えられたものだから。だから感謝しなさい。自分の未熟さ、至らなさに。そして、力強く飛躍するんだ。サナギから蝶へと。

 

ご自分の意志の力を信じなさい。あなたを規定するのは、あなたの外側にあるものではなく、あなたの意志が、明日のあなたという人間を創り育てるのです。善なる意志は健康をもたらし心を平安に導きます。不善なる意志は細胞を傷つけ心を荒げます。だから善なる理想をお持ちなさい。あなたは変われる。変われます。サナギから、この上なく美しい蝶へと。