by Rainbow School
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世界から戦争が無くならない10の理由

私の母は、生前「あー、恐ろしい、恐ろしい。戦争はもうコリゴリ。戦争だけは絶対にしちゃいけないよ」とよく言っていました。一方の父は、応召されて青春期から壮年期にかけてを軍隊で過ごし、自分の人生というものを戦争によってメチャクチャにされたはずなのに、それでも「国家」というものを信じ続け、復員後は自民党政治を熱心に応援し、反政府的な思想は徹底して毛嫌いしていました。

 

学生運動が頂点に達していた1970年前後、茶の間でテレビを観ていた父が突然「お前もあんなことしているのか?」と私に向かって言い、「もし、学生運動なんかしていたら、俺は、お前と刺し違えて死ぬ!」と身体を震わせながら言ったのです。その眼は本気でした。父が、戦争体験で、また軍隊経験で、刷り込まれたものとはいったい何だったのだろうと思います。

 

私は16歳で家を出てしまったので、その後は父と話す機会もほとんどなく、家とは疎遠でした。父はその後、63歳になって再生不良性貧血という血液の難病に罹り、入院生活を送るようになりました。60歳で年金が貰えたものを、支給開始を65歳にすれば金額が増えるということで、入院中もカツカツの貧乏生活を送っていたのですが、65歳の誕生日を迎えた、ちょうどその日に息を引き取りました。で結局、年金はもらわず仕舞い。ああ、可哀想なオヤジ。

 

どこの国の人であれ、普通の庶民は、ほとんどの人が「平和がいちばん、戦争はイヤだ」と思っているし、口に出しても語ります。そして旅人がぶらりとやって来たら、あたたかくもてなし、具合の悪い人は手当てし、食事を振る舞い、互いの文化を語り合って、和やかに交流するという度量をみな持っています。それなのに、世界から戦争が無くなることはありません。いったい、これはどうしてなのでしょうか。

 

そこに、前回書いた、男性性と女性性の問題があるのです。国家指導者がする発言が、庶民感覚とは真反対で、いつも敵意むき出しであることに着目してください。世の中が、もしも女性性をベースにして動いていれば、戦争は決して起きません。戦争はイヤだ。それでもうおしまいなのです。ところが、男性性は、こうした単純さを素直に認めません。単純であることは、バカだと思っているのです。女子供は黙っていろ!といった感じです。

 

会津家訓十五箇条』の中に、こんな一節があります。

一、婦人女子の言、一切聞くべからず。

 

と、まあこんな調子。そこで男性性は、物事をいつも複雑化し、様々な人が、様々な屁理屈を拵えては、そのセルクルの中に納まって、他のセルクルの中にいる人たちを、バカだのチョンだのと言ってはやっつけようとするのです。いったいどちらが「愚か」なのでしょうか? 「宇宙の真理」は、シンプルそのものです。全部が一つ、一つが全部。ただ、これだけ。男性性は、それを知りません。

 

米国の大統領が、新たな核戦術および核兵器の近代化プランを発表すると、日本の外相は、直ちにこれを「高く評価する」と発言しました。Hiroshima、Nagasaki の地名は、今や世界中の人々が知っています。核の脅威というものが、過去に、その地で具体的に示されたから。それなのに、世界122の国と地域が参加した「核兵器禁止条約」の採択に、日本は加わっていません。唯一の被爆国である日本が、今や「核平気」に賛成の立場です。

 

その理由は、屁理屈があるからです。〈あんな悲惨な出来事は、人類のうえにあっちゃならない。もう二度とゴメンだ。世界から全部「核」を無くそうよ!〉という訳にはいかない。国際政治はそんな単純なものではないと、男性性は言う。そこで、核の傘とか、核による戦争抑止力とか、集団的自衛権とか、専守防衛とか、防衛のための先制攻撃とか、いろんな屁理屈を考え出す。

 

この屁理屈が、インナーサークル(セルクルの内側にいる人たち)の政治家や、政治評論家によって繰り返し語られ、メディアがそればっかりを流すものだから、世間の人々は、いつの間にか「偉い人が言っていることだしなぁ、そんなものかなぁ」と思わされてしまう。そして、「人類、みなアミーゴだぜ」という、本来、人間だれしもが持っていたシンプルな庶民感覚を忘れてしまうのです。

 

この取り違えが、人類全体を今や厚い雲のように覆い尽くしている。しかし、屁理屈に屁理屈を重ねてみても、所詮それは屁理屈でしかないのです。北朝鮮が核兵器開発をやめないのはけしからんと言う。じゃあ現核保有国はどうなんだと。あなた方は「けしからん」くはないのかと。イスラエルだって秘密裏に核保有したじゃないか。北朝鮮が核兵器開発をやめない現実こそ、あなた方が言う「核による戦争抑止」という「幻想」が機能していない、正に証拠ではないのか。

 

結局、「幻想」をいかに信じ込ませるかということが、今の世界を、そして今までの世界を、統治する仕組みになっているのです。その「幻想」が今、崩れつつあります。逆に言えば、永きにわたる「幻想」から、人類がやっと目覚めつつある。今こそチャンスです! でもこの「幻想」は、まるでお風呂場の目地に巣食うカビのように、深く、多段階に根を生やしていて、ちょっと擦った程度では取れないのです。

 

なぜ、世界から戦争が無くならないのか? 一般庶民は、みんな「戦争なんてイヤだ。人類はみんなアミーゴだ」ということを知っています。多くの歴史書やドキュメンタリー映画が、また語り部たちが、戦争の悲惨さと、なぜ戦争が起きたのかという理由を伝えています。また多くの作家や歌手や芸術家が、戦争がもたらす悲劇と、それとは対極にある生命への讃歌をうたい続けて来ました。

 

それでも戦争は無くならない。無くならなかった。それは、部分部分の活動では、「幻想」を生み出している、この多段階の「構造」にまでは切り込めなかったから。そう、これは正に「構造」的な問題なのです。「構造」が隠れ蓑となって、個別に起きる悲劇を、みんなその「構造」の間に溶かし込んでしまう。だから人類は、何度悲劇を体験しようとも、何度反省しようとも、同じことを繰り返すのです。

 

そこで、人類が目覚めるためには、この「幻想」の「構造」を大多数が認識するか、あるいは、シンプルに女性性に帰るかしかないのです。

次に示した構造に、太平洋戦争でも、ヴェトナム戦争でも、テロとの戦いでも、何でも当て嵌めてみてください。これは全てに共通して言えることです。

 

◉世界から戦争が無くならない10の構造的理由

  1. 世界を、融和ではなく、支配によって統一すべきと考え、実際に世界をコントロールしている、隠れた存在がいること
  2. 表には出ないその存在の、代理人となって君臨する、各支配分野における世界の覇者がいること
  3. 各覇者の庇護の下で、分離主義の価値観によって教育された、エリート集団がいること
  4. エリート集団によって担ぎ挙げられ、実は操られているとも知らずに、その気になっている政治指導者がいること
  5. その政治にすり寄って、自分もおこぼれに預かりたいという、私利私欲が第一という人間がいること
  6. 2〜5が創り出している価値観を、当然のように考えて宣伝し、大衆を洗脳していくマスコミがあること
  7. 2〜6までを当然のこととして、また処世術として、小さい頃から教え込んでいく教育があること
  8. 2〜7が創り出す構造によって、分離主義に心強く惹かれ、これを積極的に発信する、一部の声の大きい人がいること
  9. その声に「NO!」と言えずに、組織の論理に埋没し、背景をよく理解しないまま、巻き込まれていく大衆がいること
  10. その結果、苦しみ、悲惨な目に遭っている人々がいても、我よしで片づけ素通りしてしまうこと

 

この10項目が、ピラミッドのような構造をガッチリと保っているために、いくら芸術や、ジャーナリズムや、ドキュメンタリー映画などで個別の階層を突いてみても、一向に世界から戦争が無くならないのです。壁にヒビを入れるくらいは出来たとしても、ピラミッド構造はビクともしないし、壁もすぐに元どおりに修復されてしまうのです。

 

人が一度戦争を経験すると、9.10.の階層の中では反省が起こり、改心する人々も出て来ます。しかし1〜8.までの階層の人々は、ほぼ全員が、自己正当化を行って、うまく責任逃れをしてしまいます。その一方で、9.10.の階層の一部にはトラウマを抱える人々が出てきて、これと、決して反省しない1〜8.までの階層の人々の意識が集まって、また次の戦争を引き起こしていくのです。

 

さらに言えば、これは「戦争」だけではなく、「金融」についても、「資源」についても、また「宗教」についても言える。つまり、全部が同じ構造を持っていて、要するに元は一緒だということです。このようにして、大衆洗脳が深く出来上がっているのです。ところが、各階層にいる人々は、その階層内に埋没しているために、全体構造を全くと言っていいほど知りません。こうして書いても、多くの人はたぶんピンと来ないことでしょう。

 

さてこの10項目の、最初と最後に注目してください。1番めと10番めです。この2つは、何か毛色が違っていることにお気づきでしょう。これは互いに出発点と終点になっていて、1番めはこのピラミッドの構造的要因の出発点となっていて、10番めは心理的要因の出発点になっているのです。そして2〜8.は、この二つの間でグラデーションのように変化して行きます。

 

このことからお気づきでしょう。この壮大なシステムは、あまりにも巨大すぎて、一見、崩すのが不可能のようにも思えます。ですが、1番めが変われば全部が玉突き的に変わりますし、逆に10番めが変わっても、全部がほどなく変わることになるのです。そして1番めも10番めも、実は同じ根っこにあるものを、片方は構造的に、もう片方は心理的に見ただけのことなのです。

 

それは、何度も言って来たように、みなさんが存在したことの根源的理由、すなわち「分離」と「合一」という二律背反から生じているのです。

 

みなさんの「魂」は、全体であったものから、本人の希望によって「分離」し、個別化するという形態を採りました。それは、全体の中にずっといたのでは、全体を知ることが出来ないためです。そこで、敢えて全体から別れ、個別化した「魂」となりました。そうすることによって、「合一」を再び経験し、全体の意味を知る(つまり、私は誰で、どこから来たのかを知る)道を選んだのです。この道が、道教でいうところの「道(タオ)」です。

 

その結果、みなさんの心情の中には、全体から離れたことによる「自由」と「不安」とが同居するようになったのです。一人になって「よーし、いろんなことを経験してやるぞォ」という気持ちと、「ひとりぼっちじゃ寂しいなぁ、理解者が欲しいなぁ、誰かと一緒になりたいなぁ、故郷に帰りたいなぁ」という気持ちが、信号機のように明滅し、両者の間で揺れ動くようになったのです。

 

1番めに書いた存在は、今日、「闇の勢力」とか「Silent Group」とかと呼ばれていますが、彼らも、やはり One World の「合一」を目指しているという点では、他の「魂」と違いがないのです。ただその目指し方が、ちょっと歪んでしまったのですね。強烈な「分離」意識の下敷きのもとに、他の人々を「支配」するという形で One World を目指したのです。

 

一方、10番めにある、虐げられている人々に対する「同情心」といったものを、もしも地球人類の全てが持てば、戦争が無くなるどころか、地上の天国が直ちに出現します。誰も、他者をやっつけようとは、もはや思わないからです。他者から傷つけられた時の、その悲しみ、苦しさ、惨めさ。切なさが、本当に自分のこととして解るので、もうそんなことは出来なくなってしまうのです。

 

ここに至って、他者を愛することは自分を愛することと同じ、自分を愛することは他者を愛することと同じだということに気づけるのです。そして他者を許し、自分も許すということの本当の意味が、その真髄が、自分の身体の中に入って来る。その時、あなたは愛の人になる。そして、愛の人が、一人、二人、十二人、百四十四人となり、千四百四十人になっていけば、世界は一変します。

 

先に、人類が目覚めるためには、二つのアプローチがあり、「幻想」の「構造」を知るか、「女性性に帰る」かどちらかだと書いたのは、以上の意味です。「幻想」の「構造」を知るとは、1番めからのアプローチであり、「女性性に帰る」とは、10番めからのアプローチなのです。そして、どちらのアプローチをとっても、「分離」はまやかしであるということに、人類が気づいて行くことになるのです。

 

さて、この『気づきの啓示板』を熱心に読んで下さっている方に、さらにその先をお伝えしましょう。賢明なあなたなら、きっと解ってくれる筈です。確かに、今の世界はひどい。メチャクチャです。でもそれは、2〜9までの階層に、人々が巻き込まれて埋没しているためです。自分が、まさか操られ、眠りの世界に生きているとは気づかない。気づけない。だから釈迦は、「無智が何より最悪なことなんだよ」と言ったのです。

 

ですから、そのような状態にある人々に、どうか敵意を向けないでください。

あなたという「魂」のためにも。

 

1〜5.の階層にいる人々は、今世で、多少の優越感やお金を手にすることが出来るでしょう。でも、本当のハッピーを知るすべを知らないんですよ。宇宙を、生命を、愛の真髄を、なにも知らないまま、「分離」意識の洗脳の殻の中に閉じこもって、ただ夢遊病者のように歩いている「魂」なのです。彼らの「言葉」に耳を傾けるのではなく、態度をボーっと観察してみてください。低い波動に取り憑かれていることが分かりますから。

 

階段を上るのはシンドイです。でも降りる方は楽です。それと同じで、微妙で繊細な高い波動をキャッチできる人は少ないです。でも低い波動に合わせて行くことは簡単です。自分の中に眠る「分離」意識に火を点ければいいだけのことですから。そのようにして、彼らは自分に注目を集め、その刺激に集まる人々の、落差から生じるエネルギーを食べているのです。果たして、このような飢餓状態にある「魂」に安らぎがあると思いますか?

 

ですから、憐れみをもって、その人の奥にある「魂」を見てください。彼らは、そういう役割を演じることで、他の人々に、本当のハッピーとは何かを気づかせようとしてくれています。そこを汲み取りましょう。

 

先ずあなたが、「そうか、本当のハッピーは、今ここにある自分で充分だったんだ」と気がついて、そのことを噛み締めてください。そして、未だ気づかずに、低い波動に埋没している「魂」に対しては、愛の波動を送ってあげてください。これは、あなたのためでもあるし、またその人のためでもあります。もう気がついたでしょう? あなたはわたしで、その人もわたしなのですよ。

 

さあ、一緒に行動しましょう。あなたが、愛の波動を送り出せば、世界は、愛の世界に変わるのです。

 

*1440人:12×12×10のこの数字は象徴的な意味合いであり、実際には、総人口の4〜7%が目覚めれば、人類は一気に変わります。ちなみに12は総量を示す神秘数で(1年の構成月や、時計の文字盤、1オクターブの鍵盤等に見られる)、10はべき乗(累乗)を意味しています。12人の覚者が、12人の弟子を目覚めさせる。そうしたことが、10倍、100倍、1000倍と拡大すれば、一気に変わるという意味です。また、このべき乗(累乗)というのは、宇宙が、極大にも極小にも広がっていることを数学的に表しているもので、まさしく、ヘルメスが語ったところの真理なのです。