by Rainbow School
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不安と恐怖

すべての恐怖は、未知の状況が、私たちに否定的な影響をもたらすかも知れないという思い込みから生じます。かつては、私もこの思い込みに完全に支配された時期があり、パニック障害にもなりましたし、鬱病になった経験もあります。その頃、藁にもすがる思いで読んだ一冊の本に、こんな一言が書かれてあったのです。「先ずは、正常な不安に戻ることを目指しなさい」と。

 

正常な不安? そうか、今は異常な不安状態にあるから苦しいのであって、正常な不安のレベルに戻すことを目標にすればいいんだ。完治ということや、元気ハツラツというイメージを追い求めなくても別にいいんだ。その言葉は、パニックというループ、鬱というループに陥っている状況から、とりあえず脱するためには、大きな慰めとなったのです。

 

けれども、深い穴蔵からようやく脱してみると、「そもそも自分は、何でこんなにも怖がりなんだろう。恐怖の正体とは、いったい何なのだろう」という次の追究が始まりました。そこで得た結論が、冒頭に記した定義なのです。「未知の状況」「(自分に関しての)否定的な影響」「(それが起こるのではないかという)思い込み」、この3点セットが、恐怖を創り出しているものの原因だったのです。

 

だからこそ、多くの人々が未来予知に対して強い関心を抱くのです。それは、未来予知ができれば、もしかしたら自分に降り掛かる否定的な影響を回避できるかも知れない、という別の「思い込み」があるからです。しかしどっちにせよ、それは「思い込み」であって、恐怖を下敷きにしているという点ではまったく同じ土俵にあるのです。

 

そこで、この人間が持つ普遍的なスキに付け入って、これを利用してやろう、さらには支配してやろうと企む者たちが後を絶ちません。なぜなら、恐怖は、最も単純で、優先的で、かつ人間が強く心を揺さぶられる道具となり得るからです。

 

そこで、為政者は隣国からの侵略の可能性を口にし、核ミサイルが飛んで来るぞと脅し、メディアはテロ事件や殺人事件を大袈裟に報道し、医者は癌のリスクを声高に言い、保険屋は万が一の心配を強調し、教育者は落ちこぼれたら大変だぞと言い、金融機関は老後のお金の心配を訴えかけ、霊能者は大地震や人類滅亡の予言をするといったことが絶えないのです。

 

「備えておけば安心」とみな言います。でもそれは本当なのでしょうか? 大部分は、不安の種を増やしているだけなのではないでしょうか? ミサイルに怯えてアラートのシステムを作ったり、迎撃ミサイルを配備したりしても、それで不安や恐怖が消えるわけではないでしょう。むしろもっと恐怖を煽ることになってはいないでしょうか。そして正に、それこそが支配者の狙いなのです。

 

私の子どもの頃は、世の中に、かくも多くの恐怖の種は存在していませんでした。今よりも物はなかったし、ずっと貧しい生活でした。でも「なんとかなる」という感覚を、どこか持っていたような感じがします。それが今や、どこへ行っても、周囲は恐怖を呼び起こすもので溢れかえるようになってしまいました。小さな子を持った親御さんは、きっと大変な思いをされていると思います。

 

今やもう、個人の心の内ではなく、世の中の方が「異常不安」の状態にある。これは、「異常気象」が正常気象になってしまったこととソックリです。いや、ソックリどころか、この二つは実はリンクしているのだということは以前に書きました。今の世の中は、それ自体が「異常不安」なのですから、こんなものとまともに付き合っていたら、心がおかしくならない方がおかしいです。

 

ところが、それに敏感に反応して、今の世の中への適応を拒絶する者を、世間は決して許さない。落伍者のレッテルを貼り、「異常不安」の社会へと引き戻すことを、なんと治療と称している始末です。しかし、「異常不安」で溢れかえった社会の中で、個としてのアイデンティティを保とうとすれば、自分以外の他者を差別し、ヘイトし、攻撃するしかなくなってしまいます。

 

このようにして、異常な社会構造が、増々加速していっているのです。

 

「脅威」と「恐怖」とは違います。「脅威」というのは、人類という種の存続を脅かすような具体的な動きです。「恐怖」とは、恐れる心です。人類のおかしな点は、「脅威」を取り除こうとはせず、むしろこれを推進しながら、「恐怖」を増大させていることです。原発、核、新兵器開発、軍備増強、環境破壊、環境汚染、コンピュータハッキング、AI、遺伝子工学、金融工学、etc.。

 

いま人類がなすべきことは、「脅威」を取り除くことであって、「恐怖」を増大させることではありません。ここを履き違えてはなりません。為政者やメディアが、何をしようとしているかを冷静に見抜くのです。「恐怖」を煽る陰で、「脅威」に対してはどのような態度を取っているかを、注意深く見てください。実に、そこがポイントです。

 

いいですか、そういう支配者の奴隷になり続けていることが、人類にとっての最大の「脅威」なのですよ。人類史は、その連続でした。

 

支配者というのは、偉い人でも、未来を見通せる人でも、愛に溢れた人でもなんでもなく、ただ支配欲が強くて、自尊心を満足させたいがために人々を騙し続けている人たちです。ここに気づかなければ、そして目覚めなければ、人類はまたアトランティスの終末と同じ轍を踏んでしまうことでしょう。

 

不安に思うことはない、だが不安そのものを恐れよ。

 

不安や恐怖というのは心の持ちようです。自分の感じ方です。ですから、心の持ちよう次第で、それは消滅する。今の時代が、人々を不安だらけにさせているのは、「こうでなければならない」というルールや習慣が、このわずか半世紀で膨大なものに積み上げられて来た結果です。「こうでなければならない」と思うものが一つ増えれば、恐怖が一つ増えるのです。

 

この理屈が解りますか? そのルールや習慣が正しいことだと信じれば、次にそこから外れる恐怖が生まれるのです。毎年、定期健康診断を受けることが正しいと信じれば、次には受けないでいることの恐怖が生じます。ワクチン接種が正しいと信じれば、接種しないことの恐怖が生まれます。このようにして、今のあなた方は、自分の心身にたくさんの「恐怖」を積み上げて来ているのです。

 

これでは、体も心も悲鳴を上げてしまいます。果たして、江戸時代にそんなものがあったのでしょうか? 江戸時代と今と、どっちが太平楽なのでしょうか。人類は、この「恐怖」の積み上げを進歩だと信じ込んでいますが、冗談じゃありません。退歩そのものです。今の世界情勢を見てご覧なさい。いったいどこが進歩なんですか?

 

「未知の状況」「否定的な影響」そして「思い込み」。この3点セットが恐怖を創り出しているものの正体です。そして、そんなものは全くの不必要。

そこで、何度も繰り返し言っているのです。

 

あなたが見る現実は、あなたが創っている。

あなたの想いが、あなたの行動を決め、

あなたの行動の軌跡が、結果としてあなたの人生となる。

だから、未来など、あなたの意識でどうにでも変わる。

重要なのは、あなたがどういう存在でありたいかだ。

私は、こうでありたい。それを決めよ。

そうすれば、どんな瞬間が来ても、あなたの行動は、常にあなたのものとなる。

よって、外の世界から来る情報は、すべて効力を失う。

この時、あなたは奴隷状態から開放され、真の自由を獲得する。

そして、ただ今を、あるがままに生きる自分となるのだ。