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他者が自分を嫌うのは、嫌う人の問題

自分を嫌う人が居るというのは仕方のないことです。みなそれぞれが個性を持っていて、顔つきも体つきも違えば、境遇も思想信条も、考え方も感受性も違う。「魂」の出どころは一つだということをしっかり理解していれば、人類みな兄弟であることが解り、融和が生まれるのですが、残念ながら人間は、外面的なものに囚われていて、「違い」の方ばかりを強調してしまうのですね。

 

私も年に数回、ひとから激しい罵声を浴びせられることがあります。理由は様々でしょうが、インターネットを見ていれば、そんなものばかりで、しかも「炎上」と称する事態も起きるのですから、今の世の中は、他者を誹謗、中傷、罵倒したいというエネルギーで溢れかえっているということなのでしょう。ではもし自分が、ひとから嫌われた時には、一体どう対処したらよいでしょうか?

 

先ず大事なことは、あなたが落ち込む必要は全くないということです。2・3日は気持ちも動揺して不安定になるでしょうが、これから言うことをしっかり頭の中に入れていれば、回復も早くに元の元気さを取り戻せます。

 

他者から自分が嫌われる。そういう事態になると、嫌われた人は大抵、自分の中に嫌われた理由を探そうとします。そして自尊心が傷つけられたと思った場合には反撃に出たり、自信を失った時には落ち込んだりします。しかしよ〜く考えてみてください。そうやって嫌っている「心」は、相手側の持ち物なのです。相手側の「心」が「嫌い」という感情を持ったのです。これに、あなたがお付き合いをする必要はないのです。

 

「嫌い」という感情を出現させた相手は、それで楽しくなったか、嬉しくなったのと言いますと、実は逆で,その時「不快」を抱えているのです。ではなぜ「不快」を、わざわざ自分の中に持とうとするのでしょうか? それは、そうせざるを得ない衝動が働くからです。その人の「魂」はまだまだ未熟で、自分の中の処理しきれない感情のエネルギーを、そうやって他者にぶつけることで放出しようとするのです。

 

このような段階にある人は、「不快」の根本原因が、実は自分にあるということに気づくまでは、何度でも同じ行為を繰り返します。自尊心があるので、自分の過ちを認めたくないのです。それで、代わりとなる「原因」を探し出し、ターゲットを見つけては、その人に憎悪の感情を向けたり、悪罵を投げつけたりするのです。こうしたエネルギーが集中すると、いわゆる「炎上」が起こるのです。

 

このことですでにお解りのように、誰かを「嫌い」だという感情は、その人の「心」の状態を映したものです。しかし覚えておいて欲しいのは、宇宙の法則は、それ以上のことを冷徹に示すということです。それは、自分が為したことは、自分に返って来るということです。法則としては単純です。これを、いわゆる「カルマの法則」というのです。

 

ですから、他者に投げつけた誹謗、中傷、罵倒のエネルギーは、宇宙を巡り巡って、必ずその人の元へ返って来ます。そうすると、当然、自分が攻撃されたような気分になって反撃したくなる。そこでまたターゲットを見つけて、誹謗、中傷、罵倒の声を浴びせ、これがグルグルと自分の中で続くのです。こういう人は、どん底の気分にまで落ちるか、病気にならない限りは、なかなか気づきません。

 

そのようなわけですから、そういう人にお付き合いをして、一緒になって自分の波動まで下げる必要は全くないということです。いちばん良いのは無視することです。友人のRさんが言うのを聞いて「なるほどな」と思ったのは、街角で配っているティッシュと同じだと思えばいいんだと。「はいどうぞ」と差し出されても「いいえ、結構です」と、受け取らなければいいんだと。

 

あなたを攻撃して来る相手は、受け取ってくれることを想定しているわけですから、受け取らなければ、そのエネルギーは通過して行って、すぐにその差出人に返ります。それで、その人は苦しみます。別に苦しませることが目的ではありませんが、あなたは自己防衛でそうすればいいのです。相手が苦しむのは、自分が為したことは自分に返って来るという法則を学習するために与えられたものです。

 

今これを相手の立場で言いましたが、あなたについても同じことです。あなたが、誰かの「嫌い」という感情を受け取れば、あなたの「心」は、その感情に同調して波動が下がります。また反撃に転じれば、闘うということは土俵を同じにするということですから、これも同じく波動を下げます。しかも今度は、自分の「私だって嫌いよ」という「不快」な感情を宇宙に向かって放ち、それが返って来るのを受け止めることになるのです。

 

お解りですか? ですから先ずは無視。受け取らないこと。そして、そのような苦しみの段階にある相手には、温かなエネルギーを送ってあげましょう。相手が微笑んでいる顔を、脳裏に強くイメージすればよいのです。そうすれば、今度は、その温かなエネルギーが、自分のもとへ返って来ることになります。ね、簡単でしょう?