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同棲のすすめ
身近な人で結婚適齢期を迎えている人がいたら、結婚を決める前に、ぜひ同棲することをすすめていただきたいと思う。特に親御さんたちは。そうすれば、結婚後に生じる夫婦間の不和や離婚は、かなりのていど減らせるのではないかと思うのです。

前にも書いたのですが、NHKの『COOL JAPAN』を観ていた時にこの問題が取り上げられ、結婚前に同棲を経験しないというのは、世界の中ではどうやら少数派だということを知りました。もっとも番組に出演していた20カ国くらいの中での話ですが。

結婚前の同棲がタブー視されているのは日本と韓国くらい。韓国は儒教が根づいているために倫理にうるさい。日本は、戦前の家制度的なものはさすがに無くなりましたが、でもまだ、結婚前に同棲することは、女性にとってかなり勇気を必要とするのではないでしょうか。

世間や親に「ふしだら」という感覚がいまだ残っている感じがします。でも、恋愛して付き合ってみて、結婚を意識し始めたら、互いに「お試し期間」を置くというのは自然なことだし、とても合理的だと思います。

そして合理的なだけでなく、もっと大きなメリットがある。それは、「愛」というものの変化を実体験できること。いちばん最初は惹かれる「愛」。これを一般的には「恋」と言っているわけですが、この背景にあるものは、実は所有願望です。ですから「愛」と言ってもまだ未熟で、錯覚が多分にある。

同棲を経験すれば、これが、分かち合う「愛」、いたわり合う「愛」、育てる「愛」にしだいに変わって行きます。その変化を経験することで、最初の錯覚に気づかされるかも知れません。

そうやって、変化を通じてお互いに成長していければ、大きな学習になるのですが、どちらか一方、あるいは両方が所有願望のまま(つまり支配欲の段階)に留まっていると、一緒にいても癒されることがなく、関係はだんだんと冷えて行ってしまいます。そういうことが「お試し期間」で発見できます。

これが同棲経験なしに結婚して、子どもが生まれ、後から錯覚に気づいて離婚したりすれば、そのしわ寄せが子どもにも及んでしまいます。実際、そういう例が後をたたないわけですね。それで得をする人は誰もいません。

ですから、「愛」というものは「変わる」ということを、先ず念頭に置く必要があるのです。「変わらない」「変わらないでいて欲しい」と思うから、自分が望むような変化でなかった場合に、裏切られただの、心が離れただのと言って、相手を非難することになるのです。

そうではなくて、「変わる」ことを前提にして、どのような方向に変えて行くかということが「愛」の学習です。そのように捉え、恋愛関係という経験を通じて、人としての成長を図っていって欲しいものです。その合理的な手段として、同棲経験を上手に使っていただきたいと思います。