by Rainbow School
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自分の「今」というのは、作品なのです
あなたは、ご自分がスキですか、キライですか? ずいぶん長い間、私は自分というものが好きにはなれませんでした。自己肯定感が極端に低くて、欠点ばかりに眼が向き、どうしたらそれを改善できるだろうか、とばかり考えていました。それも確かに必要なことではありますが、今にして思えば、もっと良い点にも眼を向けるべきだったと思います。

しかし、意識というものは「集中」を生むので、そのコントロール方法が分からない間は、ネガティブにばかり眼が行ってしまい、どうしても、いわゆる「ネクラ」という状態に落ち込んでしまう。そして、そのことにまた悩むという‥‥ドツボにハマった状態でした。

自分の「今」というのは、結局、自分の作品なのですね。絵を描くにしても、物を作るにしても、構想というものが先にあって手を動かして行くわけですが、自分の「今」というものを作ったのは、やはりその作者の意図であるわけなのです。

食事に留意し、毎日健康体操をしていればそれなりのものになるし、暑いからとビールばかり飲んでいれば(あっ、オレだ)、たちまちビール腹になってしまうわけです。

他の誰にも「今」のあなたを作り出すことはできなかったのです。「いやそうじゃない、自分は、ある先生の言いつけに従って生きてきただけだ」と言ったところで、その「言いつけに従う」ということを決めたのはその人なのですから、やはり作者は自分自身なのです。

ところがこの作者は、自分の作品に責任を持とうとしないのですね。自分が作ったという自覚も非常に薄い。自分が自分を作っているのに、ちょっと何かあると、みんな周囲の人や物のせいにする。あの人のせいでこうなった、あの事件があってこうなった。と、まあ、無責任極まりない。

人間、齢をとればとるほど、その作品は大作になっていくということです。いま30歳の人には、ご自分の過去30年の意図が作品として表れているわけだし、80歳の人には、80年の歳月がまるで大河ドラマのようにして表れているわけですね。そのことをよくよく自覚して生きなくちゃいけない。

大作の彫刻を作るとして、最初の構想にいつの間にか違和感を感じ、骨格まで全部壊してやり直しが利くのは、いったい何歳までのことなのか。肉づけにはモタモタしたけれど、最初の構想が間違っておらず、70歳にして突如素晴らしい作品に仕上がるということだってあるでしょう。

そのことを考えたとき、「今」の自分という作品の完成度と、意図を時々振り返ってみるといい。細部を、ひとしきり夢中になって描き込んだ画家が、時々絵から離れて出来ばえを見るようにして。